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評価:
![]() 林 望 平凡社 ¥ 1,050 (1996-11) コメント:妻の母がイギリスに来たときに置いていってくれた本だったのですが、非常におもしろいエッセイ集で、一気に読んでしまいました。 元々この作者は書誌学者が本業だそうですが、文章もものすごくうまく、この本が文庫になる前のオリジナル版で、講談社エッセイ賞を受賞されていたそうです。 エッセイ集ですから、短いもので1ページ、長くてもせいぜい10ページ程度と短いので、通勤電車の中で読むのに最適で、僕も主に行き帰りの地下鉄の中で読んでいました。 |
この本を読んでいると、ああ、イギリスってほんといい国なんだな、という気持ちがしてきますが、作者の語り口にはそれほど説教臭さがない(皆無ではありませんが)ため、読んでいてあまり嫌みではなく、内容に反発せずに素直にイギリスの良さを感じることができます。
とはいえ、実際に住んでみたイギリスは、それほど「すばらしい国」とばかりも言えないことが多々あり、読んでいて作者との受け取り方の違いに苦笑せざるを得ないところもままありましたが。
ともあれ、作者の観察眼の鋭さが、軽妙で洒落た文章にくるまれて軽快に味わえますので、読んでみて決して損はない本だと思います。










